「 BlueSeaField 」

「 BlueSeaField 」

いつまで経っても 僕たちは
成長なんて できなくて
大人になった つもりでいても
心はいつも どこか孤独で

あなたに逢いたい 逢いたいと願い
ひとり夜空を 眺めてみても
そこに降るのは 涙ばかりで
ためいきだけが 立ち昇る

あなたに逢いたい けれど逢えない
けれど逢いたい 逢いたいと
届きもしない 言葉を紡いで
届ける先さえ 分からない

いつまで経っても 僕たちは
空回りして うつむいて
想いやっては 傷付いて
心はいつも 痛んでばかり

あなたに逢えない けれど逢いたい
逢えない気持ちが 苦しくて
苦しいんだと 泣いて喚けば
気付けばいつも 一人きり

手を伸ばしても 伸ばしても
掴むのはただ 虚空ばかりで
楽しむ余裕も 枯れ果てて
寂しいんだと 泣くばかり

あなたに逢いたい けれど逢えない
あなたに逢えない けれど逢いたい
いつまで経っても 僕たちは
孤独に震えて 泣くばかり
『逢う日、花咲く。』で第25回電撃小説大賞を受賞し、デビュー。著書は他に『明けない夜のフラグメンツ』『世界の終わりとヒマワリとゼファー』『君を、死んでも忘れない』『この星で君と生きるための幾億の理由』『あの日見た流星、君と死ぬための願い』

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