投稿者: 青海野灰

『逢う日、花咲く。』で第25回電撃小説大賞を受賞し、デビュー。著書は他に『明けない夜のフラグメンツ』(メディアワークス)、『世界の終わりとヒマワリとゼファー』(パレードブックス)。
三題噺 小説

【三題噺】木漏れ日のビューティフルドリーマー

「ねえ、スプリングエフェメラルって知ってる?」  隣に座る君が、いつも通りの軽やかな口調でそう言った。その表情は見えないけれど、もう涙は乾いたのだろうかと、少しほっとする。 「なにそれ、知らないや」  僕らは一本の樹の幹 […]

随想

【随想】傷付かずには生きられない世界で生きるということについて

僕は心が弱い。 子供の頃から、何か良くないことがあったり、悪意のある言葉を耳にしたりすると心が萎んで萎れて、動けなくなる。 大人になって随分強くなったとは思うけど、それでも傷付くし、悲しむし、時に生きようとする足が止まっ […]

日記

【日記】秋の夜長の読書と、不意に思い出した過去

最近、森見登美彦さんの本をよく読んでいる。 有名な『夜は短し歩けよ乙女』は随分前に読んで楽しんだけど、他はまったく読んでいなかった。 去年、SNSで見かけて気になった『恋文の技術』を読んで、手紙の文面だけで物語が進行する […]

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