刊行済みの本の宣伝、第三弾です。 このカテゴリの記事をもっと増やしていけたらいいな。
世界の終わりとヒマワリとゼファー
これまでの二冊(『逢う日、花咲く。』と『明けない夜のフラグメンツ』)は、メディアワークスというレーベルで出させて頂きましたが、ちょっと挑戦してみたくなって、これは思い切って自費出版で出しています。
なので完全自由にやれていて、表紙のデザインとか、本文レイアウトとか、目次とか章扉のデザインも全部一人でやってみました。
表装は、儚く綺麗なイメージと少しの不吉さも感じるようなシンプルなものにして、結構気に入っています。タイトルの文字はもっと主張させてもよかったかなと思ってますが。
(あ、僕はこんなに綺麗に絵は描けないので、表紙のヒロインのイラストだけ外注しました。イラストレーターさんにイメージを伝えて擦り合わせて、出来上がっていく工程は楽しかった!)
この画像とか電子書籍とかだと分かりませんが、実際の本のカバーは、文庫によくあるツルっとした素材じゃなくて、少しマットな感じのサラサラとした手触りなので、ぜひ本を手に取って触れてみて頂きたいです。
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この描いて頂いたイラスト、とても気に入っていて、作家名刺にも使っています。
名刺も、背景を原稿用紙風にしたのがお気に入り。なかなか配る機会もないんですけどね。
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そして今作、なんとプロモーションビデオも作りました。
最高ですね。最後にヒロインがほろりと涙を流すんですよ。関わって下さった全てのクリエイターの皆様に最大の敬意と感謝を送ります。
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物語は、近い未来の終焉が予測・公表された世界での、高校生四人を主人公にした、「SF終末青春恋愛群像劇」です。
🌻 🌻 🌻
東京を中心に半径100kmに切り取られた狭い世界。世界の端には空の彼方までそびえる「膜」があり、外側を冷たく断絶している。
十年程前から空が少しずつヒビ割れ、今やその亀裂は空一面を覆っている。
避けられない滅亡を宣告され、過去には混乱と暴動を起こした人類も、疲弊し、落ち着きを取り戻し、束の間の静かな平穏の時間を送っている。
そんな中、主人公である西風 日向(ならい ひなた)は、高校のクラスメイトの小宮山 南(こみやま みなみ)に「世界が終わる前にやりたいことを全部やる部活」に入れと、半ば強制的に入部させられる。
部活には、日向が密かに想いを寄せる桜井 東馬(さくらい とうま)と、東馬が憧れる北条 奏花(ほうじょう かなか)も参加する。
四人はそれぞれ想いや苦悩を抱え、時にぶつかり、時に歩み寄りながら、「本当のやりたいこと、やり残したこと」を叶えていく。
やがて彼らは、世界に隠された真実に近付いていく。
それは、残酷な運命に抗ったある親子の、悲しくも愛しい、たった一つの優しい真実。
🌻 🌻 🌻
……という感じです。
僕は物語の中に花言葉を登場させるのが好きなんですが、ヒマワリの花言葉の中に「あなただけを見つめている」というものがあります。
「誰が、誰を、見つめていたのか」というのを、最後まで読んで感じて頂けたら嬉しいです。
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興味を持って頂けたらぜひ読んでほしいですが、自費出版なだけあって書店に置いている所は多くありません。
Amazonとかで注文して頂けると入手確実です。
本の販売権利は僕が持っているので、そのうち文学フリマとかに持って行って売ってみようかなぁ、なんてこともぼんやり考えています。多くの人に手に取って頂きたいので…!