刊行済みの本の宣伝、第二弾です。
明けない夜のフラグメンツ
サブタイトルとして、「あの日言えなかったさよならを、君に」というのが付いています。
表装が幻想的でとても綺麗。
素敵なイラストはへちま先生に描いて頂きました。
以下、メディアワークス公式ページの紹介文です。
引き裂かれた二人を繋ぐ、ノート一冊分の奇跡の物語。
将来を誓い合った恋人を事故で失った燈は、心の傷が癒えないまま高校生となった。
彼女の唯一の居場所は誰もいない図書室。日々読み終えた本の感想を共用の「読書ノート」に書き込んでいた燈はある時、同じノートを使う、顔も知らない生徒と文章を介した交流を始める。不思議と気の合う相手との文通に安らぎを感じる燈。ところがその相手が死んだはずの恋人「翼」だったことが判明し――?
最愛の恋人との文章だけの再会によって、止まっていた時間が今、再び動き出す――。
2020年6月25日に発売されました。デビュー作の『逢う日、花咲く。』が2019年6月25日だったから、ちょうどその一年後です。
一作目の『逢う日、花咲く。』が「君の運命を塗り替える物語」だとしたら、
二作目のこれは、「君の運命を受け入れる物語」かな、と著者的には思っています。
「逢う」ことを主題にしたデビュー作と違って、今作は「さよなら」を終着点にした切ないストーリーですが、「自分を縛る過去との訣別」「涙を拭いて前を向く決意」という、僕の描きたかったもの、僕の好きな空気をしっかりと詰め込んだ、大切な物語です。
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今回も内容については深く触れませんが、おまけ的なひとことを。
僕は、物語の主人公や重要な登場人物が、別の物語にゲスト的に登場するという演出が好きです。読むのも、書くのも。
なので、この「フラグメンツ」の燈や翼は、いつか僕の他の小説に登場させたいなと思っています。
この本を読んで頂いて、気に入って下さった方は、彼女や彼がどこにどんな風に関わってくるのか、楽しみにして頂けると嬉しいです。
明けない夜のフラグメンツ あの日言えなかったさよならを、君に