【日記】ふるさとにありて思ふこと

【日記】ふるさとにありて思ふこと

先月の、7月30日から、長めの3週間ほどの期間を予定して、故郷である新潟県に帰ってきています。

コロナ禍もあってしばらく帰ってなかったので、デビュー作発売月に帰郷した時から約三年ぶりです。

普通にサラリーマンとしての仕事もあるんですが、テレワークだとこういう働き方もできてとてもいいですね。

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実家でのんびり過ごして、8月2日には長岡花火を鑑賞してきました。チケットを買っておいてもらったので、かなりの近さで観れたから感動でした。

日本三大花火に数えられる長岡花火。子供の頃から毎年観ていても、その迫力と豪華さにはいつも圧倒させられます。

平原綾香さんの「Jupiter」と共に無数に打ちあがる「フェニックス」という花火は、毎回泣きそうになってしまう。(というかちょっと泣いた)

人が多すぎるからか、スマホでネットも電話もできず、同行者と連絡が取れなかったのは大変だったけど、まあそれもいい想い出に変わるだろう。

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で、昨日の8月4日、兄に誘われて二人でお酒を飲みにいってきました。

二人だけで飲んだのはもう何年ぶりだろうか。

昔から行動力がある人で、バンドをやってCDを出したり、ラジオパーソナリティをやったり、会社をいくつも企業したり、多才ですごい人だなぁと尊敬していたけれど、酒の力で腹を割って話すと彼なりに苦労と苦悩と焦燥の人生だったようで、最近になってようやく心が落ち着いたと聞いて、身内だとしても人の苦労ってなかなか分からないものだなぁ、なんてしみじみ思っていました。

親の話を聞いても、子供には話していないストレスや病気のことなんかもまったく知らなかった。幼い頃に親からされたことでいくつもの不服も悲しさも反発もあったけれど、大人になったって完璧になんてなれなくて未熟であることは自分も身をもって分かっているから、悩んで、苦労て、失敗もしながら、みんな生きてるんだよな……と感傷的にもなったり。

いろいろ話せてよかったと思う。

お酒の力を借りないと打ち解けて話せないのは、なんというか、傷付いて生きてきた大人という生き物の不器用さだよな、とも思いながら。

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まだまだ夏は始まったばかり。来週は夏季休暇も取ってある(三日間だけ)。

想い出の図書館に行って自分の本をそっと撫でたり、地元の友人と海にドライブして海鮮丼食べたり、ひたすら散歩したり、やりたいことは色々ある。

明日は何をしようかな。

『逢う日、花咲く。』で第25回電撃小説大賞を受賞し、デビュー。著書は他に『明けない夜のフラグメンツ』『世界の終わりとヒマワリとゼファー』『君を、死んでも忘れない』『この星で君と生きるための幾億の理由』『あの日見た流星、君と死ぬための願い』

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