もの書き100問100答

もの書き100問100答

noteの方で、「もの書き100問100答」なるものがあるそうです。

これを書いてみてほしいとご要望をいただいたので、noteじゃないですが個人ブログでやってみます。

100問もあるから、一気に全部じゃなくて少しずつ書き足していこうかな。

ではここから……


1.どんな作品を書いている?

恋愛要素強めの青春系の物語を好んで書いています。
ちょっと不思議なSF的な設定を持たせたものも好きですが、そういった要素のない現実のストーリーもあります。


2.どんな作品を書くのが一番好き?

あ、上とちょっとかぶっちゃった。
恋愛要素強めの青春物語が好きです。


3.ペンネームの由来は?

ペンネームは「青海野 灰(あおみの はい)」。
大学の時に、形式問わない何でもありの文芸サークルに所属していて、その頃は小説じゃなくて詩を書いてたんですが、各部員のイメージカラーの話になった時に、僕のイメージカラーは「青みがかった灰色」という意味の「青みの灰」と言われて、それをそのまま名前にしました。


4.いつから創作を始めた?

詩は中学くらいから書いてたけど、小説に関しては社会人になって2~3年経ったくらいかなぁ。執筆歴は短い方です。


5.創作を始めたきっかけは?

映画の『たそがれ清兵衛』を見た後に、なぜか猛烈に「お金を稼がなきゃ!」という焦燥が自分の中に発生して(ちゃんと会社員として稼いでもいたけれど)、そこから天啓のように小説を書き初めました。
なぜそこで「お金を稼ぐ」点については狭き門である小説を選んだのかは、分かりません……


6.初めての創作の思い出は?

一番最初に書いたのが、ノベマ!に載せてる『春に桜の舞い散るように』です。
めちゃくちゃ感情移入しながら書いたので、思い入れも強くて、とても大切な物語で、数冊だけ自費で本にしたこともありました。
以前、別の小説投稿サイト(今はもうない…)に載せていて、とても気に入ってくれる人にも何人か出会えて、それが小説を書き続けるモチベーションにも繋がりましたね。


7.子どものころ作文は得意だった?

得意だったような記憶があります。
中学くらいは世界のあらゆる物事への反抗期を患ってひねくれていたので、他の人が書かないような文体や構成を意識していて、それが逆に先生に高評価でした。


8.創作していて一番幸せな瞬間は?

筆が乗ってスルスルと書き進められている時。
これはたぶん多くのものかきさんが同じような回答でしょうね。
調子いい時の創作は最高のエンタテインメントだと思う。


9.書くうえで譲れないものはある?

各物語で譲れない設定やシーンはあって、編集さんと衝突することもありますが、普遍的に「これは譲れない!」と言語化できるものはないかな。


10.あなたにとって「書く」とは?

これ、「生きること」「呼吸すること」みたいに言うもの書きさんも多いんですが、自分にはそこまで心身に食い込んだものではない。
デビュー前は、自分という存在を認めてほしくてしかたない、承認欲求の化け物みたいな精神状態だったから、その「認められる」ための手段でしたね、「書く」ということが。
今は自分の中の化け物は小さくなったけど、まだそういう面はあります。


11.将来どんな書き手になりたい?

死ぬまで作家であり続けたいですね。
書棚を一つ自分の著書で埋めてみたい。


12.文章力を磨くためにしていることは?

読書量もそんなに多くないし、あまり意識してしていることはないかなぁ…
本を読んで気に入ったレトリックをノートに書き写していくとか、「こういうことするといいんだろうな」と思うものはあるんですが、なかなか実施できていない状況。


13.「良い文章」とはどんな文章?

「読みやすい」とか「比喩が素敵」とかはあるけど、比喩や独特な表現に凝り過ぎた文章は寒いし痛いこともあるので、バランスですかね。


14.読書は好き?

好きだけど……学生の頃は色々読んでいたけど、社会人になって読書量は絶望的に減ったなぁ……もっと読みたい。


15.憧れの作家は?

天沢夏月さん、三秋縋さん、河野裕さん、北村薫さん、伊坂幸太郎さん、等々


16.好きな本は?

何年経っても覚えているし「これが好き」だと言えるのは、北村薫さんの『スキップ』『ターン』『リセット』の「時と人3部作」と呼ばれる物語。


17.繰り返し読んでいる本は?

なんだかんだで自分が書いた物語も好きなので、自著『世界の終わりとヒマワリとゼファー』は割と何度も読んでます。


18.今読みたい本は?

最近、筒井康隆さんの『残像に口紅を』を読み始めて非常に面白いんだけど、なかなか時間が取れないからいつか集中して一気に読みたい。


19.自分の創作に影響を与えた人やものは?

これまで読んできた全ての本が、自分の文章に影響を与えているけれど、一番大きいのはやっぱり自分の人生ですよね。
後悔ばかりして生きてきたので、その過去に意味を与えるために書いてます。


20.本やnoteなど他者の作品で好きな一文は?

小説じゃないんですけど、読んだ時に衝撃を受けたものがあって……
石川啄木の短歌で

 かの時に 言ひそびれたる 大切の 言葉は今も 胸に残れど

というものがあって、まさにこれ!な後悔を抱えていた自分は雷に打たれたような感動を覚えたのです。
初見は上にもあげた『リセット』という小説の中でした。


21.本やnoteなど他者の作品を読むときについ注目するところは?

意識しているわけではないけれど、本を読む時は素敵な言い回しや比喩表現とかに目がいきます。
noteはほとんど読まないです。


22.無人島に本を3冊持っていけるとしたら何を選ぶ?

ちょうど三冊だったら、前述の『スキップ』『ターン』『リセット』かな。ほどよい長さもあるし。


23.10年前の自分にひと言伝えるとしたら?

「君の人生案外悪くないから、絶望しなくていいよ」


24.10年後の自分にひとつ質問できるとしたら?

……自著、何冊出しました?
でも聞くのは怖い気もする。


25.今だからこそ言える創作の失敗談は?

書き始めの頃は、他者からの目や評価に一喜一憂して依存してしまって、そのせいで精神的に病んだりもしちゃいました。


26.書くこと以外で創作をしている?

大学の頃は主に詩を書いてたし、紙粘土とか針金とかで立体物を作るのも好きだし得意でした。社会人になってから全然やらなくなったな……
あ、写真撮影も創作と言えるなら、写真を撮るのは好きでよくやってる。


27.もし書くことを禁止されたら何をする?

どのくらいの期間なんだろう。一日とかなら、全然書かない日も多いから、特に困らないかも。
今後一生なら悲しすぎる。無理。


28.余命一週間と宣告されたら創作する?

そうなったらするしかないでしょう…
仕事もやめて、残りの一週間の命をなんとか世界に残すために必死で書くと思う。


29.生まれ変わっても「もの書き」になりたい?

なりたいけど、人間の面倒くささもよく知ってるから悩む。
猫になって優しい飼い主に甘やかされながら物書きになれたらいいな。


30.もの書きとしての自分の強みは?

自己評価って苦手なんですよね……
誰か僕の強みを教えてください……


いったんここまで!

続きはまた後日書いていきます。

『逢う日、花咲く。』で第25回電撃小説大賞を受賞し、デビュー。著書は他に『明けない夜のフラグメンツ』『世界の終わりとヒマワリとゼファー』『君を、死んでも忘れない』『この星で君と生きるための幾億の理由』『あの日見た流星、君と死ぬための願い』

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