【日記】長い階段を上りたくなって東京タワー行ってきた、の話

【日記】長い階段を上りたくなって東京タワー行ってきた、の話

久しぶりに日記らしい日記を書こうと思ってブログ更新しています。

なぜか最近、「長ーーい階段をひたすら上りたい」という不思議な願望があるんです。いや、思い返せばそれはもっとずっと前から持っていたような気もします。

豊かな自然の中、息を切らしながら階段を一段ずつ踏みしめて、頂上に到達した達成感と共に開けた景色を見て感動したい…そういう欲求を抱え続けています。

で、この前の土曜日(2025/04/19)に決行しようと思い立ち、前日に「どこがいいかな」と色々調べてたんです。

僕は千葉県の東京寄りの辺りに住んでるんですが、この辺って関東平野というだけあってなだらかな地形が広がっていて、起伏がほとんどないんですよね。

「長い階段のある場所」をネットで調べても近くにはなくて、房総半島の下の方とか、他県が結果に出るばかり。

東京の高尾山とか、茨城県の筑波山とか、『耳をすませば』のモデル地である聖蹟桜ヶ丘とかもちょっと考えたけど、乗り換え経路を検索すると遠いし高い…(免許は持ってるけど車は持ってないので移動は専ら電車なのです)

住んでる町は程よく田舎で、都会へのアクセスも悪くない、という点は満足してるんですが、「どこか特別な場所に出かけたい」という時は全てが遠くて、面白くない場所だな…と思っちゃいます。

(素敵な観光地の近くに住んでる方が羨ましいと思っちゃうけど、近くにあればそれは当たり前になって、意外と行かないのかもしれませんね)

しばらく悩みぬいた結果、あることを思いつきました。

東京タワーって階段で上れるんじゃないっけ?

新緑が綺麗な山とか、空気の澄んだ神社とかじゃなく、思いっきり人工の建造物だけど、そこはまあ妥協して。

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で、土曜日は朝から東京に行きました。

大門駅で降りて大門を見て…

増上寺でお参りして…

で、東京タワーへ。

タワーの足元にはたくさんのこいのぼりが風に揺れていました。そっか、もうすぐこどもの日だもんな。

東京タワーを階段で上がる際にも、展望台のチケットが必要です。事前に購入してあったので、階段の開始地点でスタッフさんにそれを提示すると、さっそく昇り階段踏破者認定証をもらいました。
(え、踏破した時にくれるんじゃないの? でもまあゴール地点にスタッフを配置しておくのも大変なのかな…)

認定証はいくつかデザインがあるみたいで、僕がもらったのは青空に聳え立つタワーの写真でした。綺麗。

そして階段を上り始める…

階段は、東京タワーと同じ朱色で、金属っぽい質感。16段ごとに踊り場になっていて、タワーの骨組みの間から周りの景色を見ることができます。

景色はこんな感じ。外階段だから風も感じられて気持ちいいけど、がっちりと柵で囲われてるので落下の心配とかはまったくありません。

柵はこんな感じ。

柵の隙間から、建設とか点検用の足場も見えるけど、一般利用者がこんな危ないところを歩くことはないです。

踊り場に着く度に視線が高くなっていくのを感じられて、立ち止まってその景色を楽しんでいたので、600段もあってもほとんど疲れることはなかったです。

登頂後はタワーの展望台で一通り景色を楽しんで(空気が霞んでいてあまり遠くは見えなかった…)

体力は余裕あったので、帰りも階段ルートを選びました。

昇りの時は階段の写真を撮ってなかったから下りで撮影。階段は大人二人がすれ違えるくらいの幅だけど、上りと下りは完全に別の階段になってるので、衝突しないようにちゃんと考慮されてますね。

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タワーを後にして、まだ階段を味わいたかったのでちょっと歩いて、階段で有名な愛宕神社に移動。

「出世の階段」とも呼ばれる86段の階段で、東京タワーに比べて当然段数は減るけど、傾斜が急で一歩一歩の高低差が大きくて、タワーよりもずっと疲れた…

階段の上から下を見下ろすとこんな感じ。ちょっと怖くなるくらい急です。

境内には、以前来た時も見たことがあるような白猫さんがいました。

おじいちゃんかおばあちゃんという感じの見た目。ここに住み着いてるんだろうか。神社に住む白猫って神聖性を宿していそう。

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その後は入場無料の科学館に入ってプラネタリウムを鑑賞したり、意外と緑の多い東京の道を散歩してから帰りました。

散歩中に見つけたツツジの花が、綺麗に色が分かれてた↓

階段をたっぷりと堪能できた良い土曜日でした。いつか高尾山には行ってみたいな。

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Xでは告知ポストしましたが、6月に実業之日本社文庫さまより新作発売予定です。

こちらも書影が出たら、宣伝用のページを作ります。

今作は執筆にあたり特殊な事情があり、Xにも書いたけどこれまでとはちょっと雰囲気の違う物語になっていますので、お楽しみに。

『逢う日、花咲く。』で第25回電撃小説大賞を受賞し、デビュー。著書は他に『明けない夜のフラグメンツ』『世界の終わりとヒマワリとゼファー』『君を、死んでも忘れない』『この星で君と生きるための幾億の理由』など

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